2009/11/02 (月)

20代から30代の女性は「美人病」にご注意を!

あくびをしたとき、アゴのあたりから「カクン」と音が聞こえた経験はありませんか?口を大きく開けようとしても、こわばって開かなかったり、口を開いたり閉じたりするときに、カクンとアゴのあたりから音がしたりする方は注意が必要です。特に20代から30代の女性の方で心当たりがあるかたはいらっしゃいませんか?

このような症状は、アゴの関節の中心とその周囲に起る顎関節症と呼ばれる障害の一つです。症状の現れ方や程度、原因は人によって様々です。一般に症状は左右どちらかに出ることが多く、子どもや老人には少なく、女性に多いのが特徴です。

少し昔の話になりますが、芸能人では森高千里さんが顎関節症になり、全国ツアーをキャンセルしたことが話題になりました。松浦亜弥さんも、顎関節症が原因でコンサートを中止したことがあります。それから、女優の牧瀬里穂さんも顎関節症を患い、仕事のペースを抑えられていたようです。顎関節症は若い女性の方に多いことから「美人病」と呼ぶ人もいるようです。先ほどの顎関節症を患った芸能人の方からも納得できますね。

顎関節症の症状として、アゴの周辺の痛み、こめかみ、首すじの痛みや、肩こりなどが挙げられます。口を開いたり閉じたりすることが難しかったり、大きく開けられないとか、物が噛みにくいなども症状の一つです。その他、アゴを動かした時に「カクン」とか「ギシギシ」「ミシミシ」と音が聞こえるといった症状があったり、頭痛、耳鳴り、手足のしびれ、めまいを伴ったりすることがあります。

顎関節症の原因には、歯が抜けたままの状態になっているとか、むし歯の治療などで噛み合せがうまくいっていないことなどがあります。親知らずの生え方が影響する場合もあります。

顎関節症の治療をしないままの状態で放置しておくと症状が悪化する恐れがあります。また、一度顎関節症になった人は再発しやすいので、定期的な健診を受けることや、再発しないように指導を受けることが大切です。口をあけたり閉じたりするときに、カクンと音がしたり痛みを感じている方は、診察を受けられることをお勧めします。女性の方は「美人病」(顎関節症)と診断されるかもしれませんよ!

<2009年11月2日更新>

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