政府は２１世紀における国民健康づくり運動として「健康日本２１」を提唱しています。『栄養・食生活』、『身体活動・食生活』や『休養・こころの健康づくり』などの項目別に具体的な目標を設定しています。厚労省により10月に発表された健康日本21の目標達成状況では、全59項目のうち、数値目標を達成できたのは、メタボリックシンドロームの認知など10項目（17％）にとどまり、1日の歩数などの9項目（15％）は悪化したという結果になっています。

悪化したのは、『カルシウムを含む食品の摂取量』、『１日の平均歩数』や『睡眠確保のため薬やアルコールを使う人』などの項目です。目標を達成した項目の中に『メタボリックシンドロームの認知度』が入っているのですが、悪化した項目の内容を見てみると、国民は健康に関する意識はあるものの、実際に健康づくりのための行動を起こすまでには至っていないことがうかがえます。以外に思われるかもしれませんが、20～30代の男性の肥満傾向が進んでいるそうです。

『歯の健康』部門の11項目のうち5項目が達成できています。全59項目のうち達成できた項目が10項目ですから、達成できた項目の半分が歯の健康に関する項目だったことになります。『定期的な歯科検診の受診者』、『高齢者の歯の喪失の予防』や『成人の歯周病の予防』などの項目で目標が達成されています。

政府による健康日本21などの健康促進や、テレビやインターネットなど各メディアによる情報もあり、国民のみなさんの健康に関する意識は高まっているといえるようです。しかしながら、厚労省の担当者の発表にもあるように、国民の健康意識は高まってはいるのですが、実際に健康のための行動にまでは至っておらず、健康づくりをするための環境は以前よりも悪化しているのかもしれません。

ダイヤモンドシティ歯科では、これからも地域の皆さんのお口の健康や生活習慣の改善などの健康づくりの応援をしたいと思っています。健康日本21『歯の健康』の部のすべての項目で、目標が達成できるようになることを願っています。

＜2011年10月31日更新＞