2012/04/30 (月)

わざわざ八重歯にするなんて?

おしゃれのためなら付けまつ毛をしたり、ネイルアートで付け爪をしたりするのが当たり前の時代ですが、最近ではわざわざ付け八重歯をして、歯並びを悪くみせることまで流行っているみたいです。AKB48の板野友美さんの人気にも八重歯が一役買っているみたいで、八重歯ガールという言葉まであるそうです。

八重歯ガールという呼び方は最近のことかもしれませんが、昔から日本では八重歯はかわいいという印象をもたれ、八重歯が印象的な芸能人や有名人がたくさんいました。ところが、海外、特に欧米諸国では、ドラキュラの牙を連想させるという理由で昔から八重歯は忌み嫌われています。歯列矯正で歯並びをきれいにして八重歯をなくすのが一般的な考えのようです。八重歯からかわいいとイメージするのは日本独特の感覚なのかもしれません。

きれいな歯並びの人がファッションで一時的に付け八重歯をするのならいいかもしれませんが、八重歯の原因は、顎骨が小さくて正しい位置に歯が生えるスペースがないことや、乳歯が時期になっても抜けないことです。そうすると、永久歯が本来の場所に生えるスペースがなくて八重歯ができてしまいます。八重歯やでこぼこの歯並びの悪い状態は、歯みがきが難しいので虫歯や歯周病を引き起こしやすい環境になってしまいます。このような方は日頃から歯みがきを特に注意して行う必要があります。

医学的に八重歯になる犬歯は、ものをかむときのガイドとして働く重要な役割があるといわれ、正しい位置にない八重歯の状態では、犬歯の役割が果たすことができないとされています。また、転んだときにケガをしやすいなどの理由から治療をすることを勧められています。

(参照:日本歯科医師会ホームページ)

<2012年4月30日更新>

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