6月4日が虫歯予防デーになったのはずいぶん昔のようです。昭和３年から昭和13年までに日本歯科医師会が、「6（む）4（し）」にちなんで6月4日に「虫歯予防デー」を実施していました。昭和33年からは厚生労働省、文部科学省と日本歯科医師会が、6月4日から１０日までの一週間を「歯の衛生週間」とし、歯の衛生に関する正しい知識を国民に高めてもらうために活動を行っています。

広島でも広島市を中心に、福山市や呉市などで様々なイベントが行われます。広島市では6月3日（日）に、「第28回おくちの健康展」がそごう広島店本館屋上ステージで行われます。会場には「唾液テスト」や「口臭チェック」、「顕微鏡で『むし歯菌』発見！」などのコーナーを設け、歯科医師が子どもの歯の相談に応える「こどものおくちの健康相談」も行っています。素敵なプレゼントが当たる抽選や、子どもに人気の「アンパンマンショー」の最新作も上演されます。

広島以外ではワーナー・マイカル・シネマズ高松が、子どもに人気の映画の上映の合間に、未就学の子どもを対象に歯科検診を行うというイベントを試みています。子どもの虫歯の早期発見と、正しい歯磨きやフッ素塗布の予防を促すことを目指しています。以前に比べると歯についての予防知識が高まりつつありますが、それでも「歯の痛みが出てから受診」という保護者もまだまだ多いようです。こうしたイベントは、歯の健康を保つためのきっかけづくりや、歯の検診を受ける習慣づくりの手助けになるかもしれません。

さまざまな趣向を凝らし各地でイベントが行われ、来場者にはプレゼントも用意されているようですが、大切なのは歯の健康のために、日ごろから虫歯の早期発見や正しい歯磨きが習慣となって身につくことです。特に子どものころから、歯の健康を意識する習慣を身につけ、いくつになっても自分の歯で美味しく食べることができる健康な歯を維持することが大切です。6月4日からの歯の衛生週間をきっかけに、お口の健康を保つために、新しい習慣を身につけられてはいかがでしょうか。

＜2012年6月1日更新＞