2012/09/28 (金)

無くて七癖・・・

昔から『無くて七癖』と言うくらい、どんな人でも多少の癖はあるものだと言われています。普段何もしていないとこきに、上の歯と下の歯が触れている状態は、人間の身体にはあまり良い影響を与えない『癖』とみられています。『無くて七癖 有って四十八癖』と言うくらい人間にはたくさんの癖があるようですから、知らない間にこんな癖を持っている人がいるかもしれません。

人間の上下の歯が触れているのは、一日のうちに触れる時間を全部合わせても20分以下が正常な状態だそうです。上と下の歯が触れるのは、食事中に食べ物をかんでいるときや、会話のときなどに一瞬触れるだけです。口を閉じているときも、上下の歯が触れていないのが正常な状態です。それ以外のときに、無意識のうちに上下の歯が軽く触れている状態を、「Tooth Contacting Habit」の略で「TCH」と呼んでいるようです。

TCHの状態になりやすいのは、『何かに集中して作業をしているとき』と『ストレスを感じているとき』が多いようです。上下の歯が軽く触れている状態でも筋肉は働いていますので、TCHの状態が長く続く人は、筋肉が働き続け筋肉を疲労させてしまいます。

人間のあごには上あごと下あごがあり、動かすときは下あごだけが動く仕組みになっています。このときに、上あごと下あごが接触している付け根のところが「顎関節」と呼ばれ、TCHはこの顎関節に影響を与えます。

無意識のうちに上下の歯が触れる時間が長い人は、顎関節に長時間力がかかっている状態が続きます。そうすると、顎関節の周囲の筋肉の緊張状態が続き筋肉を疲労させ、さらに、その緊張状態が首や肩の周りの筋肉を緊張させ肩こりを感じてしまうのです。

TCHは無意識のうちの行っている癖です。普段から上下の歯が触れないように意識して、顎関節を緊張させないように心がけると改善される場合があるようです。しつこい肩こりに悩まされている人は、普段何もしていないときに、自分の上下の歯が触れていないか意識してみるといいかもしれません。

参照:次世代の顎関節治療を考える会 ホームページ

<2012年9月28日更新>

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