2013/02/02 (土)

使っていますか?デンタルフロス

「Goodby Perio プロジェクト」によると、「日本人でデンタルフロスを使用している人は5%程度に過ぎない」というデータがあるようです。デンタルフロスを利用しない理由は、歯と歯の間に糸を通すと、歯ぐきを痛めるとか、デンタルフロスを使うと血が出たり、歯ぐきが痛いなどネガティブなイメージを持っている人が多いからのようです。

また、毎日歯を磨く人は96.2%に達している日本人ですが、成人の80%が歯周病に罹患しているということもこのプロジェクトでは訴えています。健康な歯を保つために、毎日歯ブラシでブラッシングしているものの、歯周病の原因となる歯垢を完全に取り除くまでに至っていないことになります。歯と歯の間や歯ぐきの中にある歯垢を除去するには、歯ブラシでは限界があり、その弱点を補うのがデンタルフロスの役目だという認識は欧米では定着しているようです。

ところで、先程の「Gooby Perio プロジェクト」ですが、これは全国の歯科衛生士が、すべての人が歯を失うことなく、生涯健康で豊かな人生を送れるように歯周病予防を啓発しているプロジェクトです。成人の多くの人が罹患している歯周病ですが、歯周病のなかでも比較的軽症な「歯肉炎」の症状を経て「歯周炎」になります。「歯肉炎」の状態で歯垢のケアをすれば、健康な歯肉に戻せることを日本人のほとんどが知らないので、このプロジェクトでは啓発しています。

歯周病によって自分の大切は歯を失うだけでなく、糖尿病や脳梗塞、心筋梗塞などの重篤な病気との関連を指摘する研究も発表されるようになりました。折角、毎日歯磨きをする習慣を身につけているのですから、ネガティブなイメージだけでデンタルフロスの使用をためらっているのならもったいない話です。歯ブラシとデンタルフロスを使った、正しい歯垢除去の知識を身につけて、いつまでも健康は歯を保つように歯のケアについて見直しをされてはいかがでしょうか。

<2013年2月2日更新>

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