2013/03/08 (金)

歯磨き剤の業界でもアベノミクス効果?

みなさんは1本いくら位の歯磨き剤を使っていらっしゃいますか?安いものでしたら1本100円ちょっとの値段から手に入れることができると思いますが、その10倍もする高価な歯磨き剤の売り上げが伸びているようです。歯磨き剤の業界にも、アベノミクス効果で物価上昇が起きているのでしょうか?

サンスターでは、2011年に発売した「GUMアドバンスケアデンタルペースト」などを中心に、500円以上する歯磨き剤の売り上げが2012年度では前年に比べて26%も増えました。もともと、「GUMデンタルペースト」シリーズは、500円前後の値段を中心に販売されていたようですが、この新商品の「GUMアドバンスケアデンタルペースト」は700円前後の価格設定になっています。

「“弱ってきたハグキ”に起こりやすい炎症を効果的に抑え、歯周病菌の殺菌+ハグキを活性化し、ハレや出血などの症状をともなう歯周病(歯肉炎・歯周炎)を原因から防ぐ」というのがこの商品の売りのようです。この高価な歯磨き剤を購入する年齢層が40~60代ということなので、この売り文句に誘われてしまうのかもしれませんね。

ライオンが販売している「デントヘルス薬用ハミガキ」になると1本が1,200円前後もするので、お手頃価格のものと比べると10倍近い価格差になりますが、それでも販売が好調のようです。「デントヘルス薬用ハミガキ」は、歯を磨くときにできる薬用成分を含んだ泡が、歯茎に密着するように改良されたのがポイントです。歯槽膿漏、歯肉炎や歯周病の発生メカニズムに注目して予防効果を促しています。

これらの商品に代表される値段の張る高機能歯磨き剤を買う年齢層が40~60代であるということからも、歯周病や口臭が気になる年齢層が高機能歯磨き剤に関心をもっているようです。また、歯周病予防の認知度もアップし、歯周病予防の効果がより高い歯磨き剤を求める人が増えてきたと言えるのかもしれません。歯周病が気になる年代の人や口臭が気になる方は、今お使いの歯磨き剤を見直してみてはいかがでしょうか。

参照:日本経済新聞
<2013年3月8日更新>

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