2013/04/01 (月)

あなたのポケットは大丈夫?

歯と歯茎の間にできる溝のことを歯周ポケットといいます。健康な状態では、歯と歯茎がぴったり密着していますので、この溝の深さはほとんどありません。ただ、目で見て密着しているようでも、実際には歯と歯茎の間に深い溝ができていることがありますので注意が必要です。

健康な状態ではこの溝の深さは0.5~2mmです。2mmを超えると歯と歯茎の間に炎症が起きて、歯と歯茎の境目が赤く腫れていたり、出血したりします。歯垢や何かの薬物が影響したり、ストレスなどが原因で炎症が起きてしまいます。正しい歯磨きで歯と歯茎の周りの歯垢を取り除くようにすれば、健康な状態にもどすことができます。

5mmを超えるような深さの歯周ポケットになると、歯茎の腫れや出血だけでなく、この歯周ポケットに沿って歯垢が歯と歯茎の間の深いところまで侵入している状態になっています。歯周炎を起こしている状態です。歯垢が下のほうへどんどん侵入することによって、歯を支える組織を壊してしまい、歯がグラグラ動くようになります。この状態まで放置しておくと治療が難しくなり、歯を失ってしまうことになりかねません。

歯と歯肉がぴったり密着しているようにみえても、自分で鏡を見ただけでは正確な状態を判断することができません。歯科医院ではポケット探針という器具を使って歯周ポケットの深さを測定します。この器具の先端には1mm単位のメモリがついた細い針先がついていて、ポケットの深さを測ることができます。ぴったりくっついているように見える歯と歯茎でも、この針先が深く入り込み歯周ポケットが進行している場合がります。

歯を失う原因の第1位は歯周病です。歯周病は痛みなどの自覚症状がないままで進行していきます。歯茎が腫れやすい人や、歯がしみやすくなっている人は歯科医院で、ご自分の歯周ポケットの深さを測定してみてはいかがでしょうか。

参照:日本歯科医師会ホームページ

<2013年4月1日更新>

お問い合わせ

ご来院に際してご不明な点などございましたら、
どうぞお気軽にお問い合わせください。
【受付時間】9:30~13:00 / 15:00~19:30