2013/09/02 (月)

唾液の働きを意識してみませんか?

美味しそうな食べ物をみると無意識のうちに出ている唾液ですが、私たちにとって唾液はなくてはならないものです。個人差や、体調によっても大きく変わってきますが、1日の分泌量は1から1.5リットルもあると言われていますので、知らない間にかなりの量の唾液が出ているようです。

大きく分けると唾液は、大唾液腺と小唾液腺から分泌されています。大唾液腺には、耳下腺(じかせん)・顎下腺(がっかせん)・舌下腺(ぜっかぜん)の3種類があります。大唾液腺は口腔内に開口する管を持ち、管を通じて唾液を口に流しています。小唾液腺は口腔内の粘膜に広く分布していて、唾液の出口が粘膜に開いています。

耳の近くの耳下腺から分泌される唾液は、食べ物の消化を促す『プチアリン』という消化酵素が含まれ、ここから分泌される唾液は水のようにサラサラした唾液で匂いがほとんどありません。顎下腺と舌下腺から分泌される唾液にはムチンという糖たんぱくが含まれています。ムチンの働きは、食べ物を柔らかくして、飲みこみやすくします。また、ムチンはネバネバしているのが特徴で、粘膜を保護する役目もあります。口の中がネバネバして、口臭が気になるときには、このムチンが影響しています。

このように無意識に出ている唾液にはさまざまな働きがありますが、もちろん虫歯の予防にも役立っています。唾液は歯を保護する作用や、お口の中を感染から守る抗菌作用や、歯の再石灰化をする役目もあります。唾液は口をよく動かすことやガムを噛んだりすると分泌を促すことができます。食事をゆっくりと意識してよく噛んで食べることによって、唾液の分泌を促し虫歯の予防につながります。私たちにとって大切な唾液の働きを意識してみてはいかがでしょうか。

参照:ゼリア新薬 ホームページ

<2013年9月2日更新>

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