2013/12/02 (月)

お子さまが口呼吸していませんか?

子どもの生活環境が変化し、アレルギーなどの鼻づまりにより、口呼吸をする子どもが増えています。口呼吸をしている子どもには自覚はなく、日本人の半数以上が口呼吸をし、小学生以下に至っては、8割が口呼吸をしているとも言われています。

口呼吸の原因としては、鼻の疾患(慢性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎など)や小児のアデノイド肥大などによる両側閉塞、顔の骨の発達が悪い、歯並びが悪いため口が完全に閉じることができないなどがあります。口で呼吸をすると、乾燥した冷たい空気が口から直接体の中に取り込まれ、口の中やのどが乾燥して細菌などが直接入り、粘膜などの炎症を起こすというデメリットがあります。

正しい噛み合わせのためには、口が閉じた状態であることが大切です。舌が前歯を押す力と、口の周りの筋肉が歯を締め付ける力のバランスが保たれている状態が理想です。ところが、口で呼吸をしていると、口が開いた状態になっていますので、口の周りの筋肉が緩んでしまい、舌が前歯を押す力の方が強くなってしまいます。そうなると、前歯が前方に押し出され、上と下の前歯の間に隙間ができて、歯並びに悪い影響を与えてしまいます。また、口呼吸をしていると、口の中やのどが乾燥してしまい、口臭の原因や虫歯にもなりやすくなってしまいます。

お子さまが口呼吸をしているかどうかをチェックするために、「口を閉じさせて、鼻だけで息をさせてみましょう」。鼻だけで息をするのを難しがったり、途中で口から息をするようであれば、口呼吸をしている可能性があります。また、お子さまが無意識のうちに口が半開きになっていたり、朝起きたときにのどが乾燥したり、ヒリヒリ痛むというような場合も、口呼吸が原因になっていることがあります。

その他にも、歯並びが悪かったり、または前歯が出ていたり、左右の下の歯が内向き気味に生えているような場合も、口呼吸が影響していることがあるかもしれません。お子さまの口呼吸が気になると思われた方は、早目に専門の医療機関で相談されてはいかがでしょうか。

参照:日本歯科医師会 ホームページ

<2013年12月2日更新>

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