2014/03/03 (月)

欧米人は歯科医好き?

国ごとに国民性の違いがあって当然ですが、ライオンが行った調査によると、口の中のお手入れについても日本人の国民性がしっかりと表れているようです。どの国よりも高齢化が進む日本にとって、お口の中の健康寿命も大切になってくるはずですが、欧米に比べるとまだまだ意識が低いようです。その傾向が、日本・アメリカ・スウェーデンの3カ国でライオンが行ったオーラルケアに関する意識調査に表れています。

日本人はもともと控えめな国民性だからでしょうか、オーラルケアについて6割以上の人が「自信なし」と答えています。ところが、アメリカとスウェーデンでは約8割の人が自分自身のオーラルケアに「自信あり」と答えています。いくら日本人が控えめな国民性とはいえ、欧米2カ国とはかなりの開きがあるようですね。

歯の磨き方にも意識の違いが表れています。日本では歯ブラシによるブラッシングだけのお手入れで終わる人が多いようですが、欧米2カ国ではデンタルフロスの使用率が50%を超え、複数のケアアイテムを使ってケアをしたい人が約7割で多数を占めています。デンタルフロスを使っていると答えた人が約2割にとどまっているのが日本の現状です。

その他に、オーラルケア・アイテムを1年間で購入する平均金額を比べていますが、スウェーデンでは8,415円、アメリカでは8,354円に対して日本は4,965円と、日本は欧米2カ国の約6割程度にとどまる結果になっています。すべての国民が健康保険制度を使える日本と海外を単純に比べていいのかどうかわかりませが、アメリカやスウェーデンでは、オーラルケアの自助努力の意識が高いようです。

歯科医で定期検診を受ける回数は、アメリカでは年2回が最多で3割を超え、スウェーデンでも年に1回は歯科医で定期検診を「受けている」と答えた人が6割になっています。逆に日本では定期検診を「受けていない」と答えた人が約6割となっています。

あなたにとって歯科医はどのような存在か?という問いに対して、アメリカでは「好きな人・憧れの人(40.3%)」と答えた人が最も多かったようです。日本では、歯科医のことを「好きな人・憧れの人」と答えた人はわずか1.9%でしたので少し残念です。自信に満ちた笑顔になるためには、オーラルケアにも自信をもつ必要があるのではないでしょうか。欧米のように、歯科医は「好きな人」、「憧れの人」とまでいかなくても、日本の皆さんはもう一歩、歯科医との距離を縮めてもいいかもしれませんね。

参照:株式会社 ライオン ホームページ

<2014年3月3日更新>

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