2014/07/02 (水)

500mlのペットボトル3本分?

少しずつ暑くなり始めたので、コンビニで500mlのペットボトルを買う人をよく見かけるようになりました。熱中症にならないように、こまめな水分補給が大切な季節ですね。人間の身体は汗や尿などで水分を排出していますが、尿だけでも1日に1.5リットルもの水分を排出しています。それ以外にも、1日の間に500mlのペットボトルで3本分の水分が、人間の体の中で作られていると聞くと驚きませんか?

実は人間の唾液は1日の間に、1.5リットルもの量が作られています。ほぼ同じ量の尿が人間の体内で作られ排出されますが、唾液は口の中で飲み込まれますので、ほとんどが回収され水分を失うロスは少ないようです。どうしてこんなにたくさんの唾液が作られるのかというと、それは唾液の大切な働きに関係していようです。唾液の三大機能の一つは、歯の再石灰化を促して歯を虫歯から守ることです。唾液に含まれるカルシウムやリン酸が歯の表面に沈着して、歯を虫歯から守ります。二つ目の機能は、消化酵素で食べ物の消化を助けることです。そして、三つ目の機能は、抗菌作用で口の中で菌が繁殖することを抑えることです。

唾液は口の周りにある三つの唾液腺で作られますが、ものを噛むことやおしゃべりをすることで、唾液腺が刺激され唾液が分泌される仕組みになっています。一般的に唾液の量は若い人ほど多く、加齢とともに作られる量が少なくなっていきます。ストレスや糖尿病などの病気でも、唾液の量が少なくなることがありますので、口の中の乾きが気になる人は注意が必要です。

口臭が気になっている人は唾液の臭いが原因と思うかもしれませんが、意外にも唾液には臭いがなく無臭です。口臭が気になるのは、唾液の分泌量が減って、唾液による抗菌作用が衰えているからかもしれません。唾液の分泌を促すには良く噛むことが大切です。これから夏場の暑い季節に入りますが、夏バテをしないように、正しい食生活に気をつけ、よく噛んで食べることが、唾液の分泌を促し口臭予防にも繋がるようです。

参照:日本経済新聞 ホームページ

<2014年7月2日更新>

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