2014/10/04 (土)

歯も“夏バテ”するんです!

今年の西日本は8月に猛暑日が「0」だったということで、猛暑だった昨年と比べれば過ごしやすかったかもしれません。それでもこの時期になれば、夏の疲れを感じるのではないでしょうか。季節の変わり目は体調管理に気をつける必要がありますが、歯の“夏バテ”(?)にも注意が必要です。

この時期に冷たいものが歯にしみると感じるようになった人は、歯の夏バテを疑ってみる必要があります。歯がしみるのは、歯の表面のエナメル質が溶け出して、知覚過敏が起こっているせいかもしれません。暑いときに飲むビールや炭酸飲料水は、いっそう美味しく感じられたかもしれませんが、これらの飲み物には酸が多く含まれていますので、歯の表面のエナメル質を溶かしてしまったのかもしれません。

夏バテを防止しようと、酢の物をたくさん食べたり、仕事をもう一頑張りしようと栄養ドリンクに頼ることが多かった人も、これらには酸が多く含まれていますので、歯が酸に触れる時間が長かったはずです。

歯が長時間、酸に触れることによって、歯の表面が溶け出してしまう状態を『酸蝕症』と呼びます。暑い時期は自然に口の中が乾くことも増えますので、唾液の量が減少することによっても、唾液による歯の再石灰化が妨げられ、歯を傷つける原因になったかもしれません。

冷たいものがしみると感じる方は、酸性が強い飲料を長時間にわたり飲まないように気をつけてみてはいかがでしょうか。飲食後は水やお茶で口をすすいだ後、唾液が口の中の酸を中和するまで30分程待って、歯みがきをすると歯を傷つけない効果があります。しばらくたっても歯がしみる感覚がなくならない方は、歯科医院で歯の状態をチェックしてもらってはいかがでしょうか。

参照:産経ニュース ホームページ

<2014年10月4日更新>

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