2014/11/04 (火)

知っているだけではダメ!歯周病対策!

先進国のなかでも日本はオーラルケアに対する意識が低いと言われていますが、10月20日にサンスターが発表した調査でもその傾向が出ているようです。この調査は日本、アメリカ、ドイツ、オーストラリア、イギリス、スウェーデンの6カ国で、20歳から69歳の男女2,280人を対象に行われました。

調査によると日本では「歯周病」に対する認知度は、先進6か国のなかで最高で、「歯周病をご存知ですか」という問いに対し、97.9%が認知しているという結果となりました。また、「自分が歯周病だと思うか」という問いに対し、「歯周病ではなく今後もならないと思う」と回答した人が17.1%で、2位のドイツ49.5%に対して大きく差が出ました。

一方で、自分自身の「歯」に対する考え方を聞いたところ、「歯のケアに時間やお金をかけたくない」と回答した人が日本は全体の30%であり、6カ国中最もケアに時間・お金をかけない国であるという結果になりました。日本人が歯みがきに使用するのは歯ブラシが中心になっていて、他の国に比べるとデンタルリンスやマウスウォッシュを使用している人の割合が低いのが目立っています。

日本人にとって「歯周病」は認知度が高い病気になっていますが、その予防のためのオーラルケアにお金をかけたくないという人の割合が多いのは、歯周病は自覚症状が分かりにくい病気だからかもしれません。歯みがきのときに出血する状態は歯肉炎の可能性がありますが、このくらいの症状なら大丈夫だと自分で判断して、歯科医院に行かずに放置されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

歯肉炎から歯周病に進行し、治療をしないまま放置すると大切な歯を失ってしまうかもしれません。さらに歯周病の害はお口の中だけに留まらず、全身にもさまざまな悪影響を及ぼすことがわかってきました。自分ではお口の中のチェックをするのは難しいので、歯科医院で定期的な検診を受け、ご自宅でも適切なオーラルケアが必要になります。歯周病のケアには、自覚症状が出る前にケアをするこが大切ですので、オーラルケアにもう少し時間とお金をかけるようにしてみてはいかがでしょうか。

参照:サンスター ホームページ

<2014年11月4日更新>

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