2015/04/06 (月)

舌の白い汚れが気になりませんか?

舌の表面にできる白い汚れは「舌苔(ぜったい)と呼ばれるものですが、岡山大学と北海道大学のチームが、ガンとの関連を研究しているようです。舌苔が多い人は、「アセトアルデヒド」と呼ばれる化合物の口中濃度が高いという研究結果が出ています。アセトアルデヒドはタバコや排ガスに含まれる物質で、人の体内ではアルコールを分解するときに発生します。アセトアルデヒドは発がん性があることが分かっています。このアセトアルデヒドを減らすことで、口や喉のガンの予防ができるのではないかという研究がされているようです。

舌苔は舌の表面の角質が伸びて硬くなり、その隙間に細菌や食べかすなどが溜まって、舌に白く苔のようなものが生えた状態のことを言います。舌苔は病気ではありませんので、治療をする必要がないと言われています。ただ、口臭の原因になることがありますので、口の臭いが気になる方は舌苔のお手入れをしてもいいかもしれませんね。

舌苔の原因は細菌や食べかすなどが溜まることのほかに、口の中が乾燥している状態が影響することもあります。口呼吸がある人は、口の中が乾燥しやすくなりますので、食べかすなどの汚れが乾いて取れにくくなって舌苔の原因になってしまいます。身体の病気によって唾液の量が減ったり、ストレスや薬の影響でも唾液の量が減ることがありますので、口の中が乾いて舌に汚れや細菌が溜まりやすくなり、舌苔ができやすくなってしまいます。

舌苔は治療をする必要はありませんが、口の臭いが気になっている人は、舌苔の状態を調べてお手入れをしれみるとよいでしょう。舌苔を自分できれいにしようと思って、いつもの歯ブラシで強くこすったりしないようにしてください。舌の粘膜に傷をつけてしまい、かえってお口の状態を悪くしてしまいます。舌苔のお手入れには専用の「舌ブラシ」がありますので、詳しいお手入れの方法は歯科医院に相談なさってみてはいかがでしょうか。

参照:日本経済新聞 ホームページ

<2015年4月6日更新>

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