2015/09/08 (火)

男性は他人のタバコの煙にもご注意を!

最近はタバコを吸う男性を見かける機会が少なくなりました。健康に対する意識の高まりの影響もあるとは思いますが、タバコの値上げをきっかけに禁煙を始めた人も多いのではないでしょうか。それに、タバコを吸おうと思っても、ほとんどの場所で喫煙が禁止されていますので、タバコを吸う人にとっては肩身の狭い世の中になっているようですね。

東京医科歯科大と国立がん研究センターのグループが発表した調査によると、男性は自分がタバコを吸わなくても、他人のタバコの煙を吸ってしまえば、歯周病になるリスクが3倍以上高まるという調査結果を発表しています。この調査によると、自分がタバコを吸わなくても家庭で受動喫煙があると、タバコを吸わず受動喫煙もない男性の約3.1倍も歯周病になるリスクあるとしています。

さらに、家庭だけでなく職場でも受動喫煙がある男性は、タバコを吸わず受動喫煙がない男性に比べて約3.6倍も歯周病のリスクが高まるそうです。自分がタバコを吸う男性の歯周病のリスクが約3.3倍という結果ですから、受動喫煙による歯周病のリスクはかなりのものと言えますね。

タバコの先から出る受動喫煙の煙は、喫煙者がタバコのフィルターを通して吸い込む煙よりも、ニコチンが多く含まれるとみられています。血液中に入ったニコチンは毛細血管を収縮させ、歯茎の血液の循環を悪くさせてしまい、免疫力が低下することなどにより歯周病になりやすいことが分かっています。

この調査では、女性の受動喫煙と歯周病になるリスクの因果関係は認められなかったようです。折角、タバコを止めることができた男性は、歯周病のリスクを減らすためにも、他人のタバコの煙にも気をつけた方がいいようですね。男性は自分が禁煙に成功できたと気を緩めないで、喫煙ルームにも近づかないようにして、タバコの煙から完全に遠ざかった方が、歯周病予防のためにはさらに効果がありそうですね。

参照:朝日新聞 ホームページ

<2015年9月8日更新>

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