2015/11/04 (水)

犬の歯垢除去は全身麻酔で!?

日本人の高齢化の問題はさまざまな分野で影響が出はじめていますが、高齢化はペットにも同じように影響が出ているようです。家族の一員として大切に飼われている犬にも、長寿化によって歯の病気がみられるようになっています。犬は人間と同じように歯周病になり、ひどくなれば心臓病や腎臓病に発展するおそれがあるようです。

ペット保険でおなじみのアニコムの調査によると、犬の歯周病の発症率は1.4%で、3歳から加齢とともに上昇し、10歳以上の犬になると3.2%も歯周病が発症しています。780頭の犬を対象に行った歯科検診では、76.3%の犬に歯垢の沈着と歯石がみられ、3歳以上になると80%までその割合が上昇しています。また、口臭も加齢とともに発生し、6歳以上の犬では26.5%の割合で口臭が発生していました。もともと犬は歯を磨いたりしないものと思っていましたので、この数値が高いのか低いのか判断が難しいように思えますが、家族の一員としてペットを大切にされる方にとっては、深刻な問題になってきているようです。

犬を動物病院に歯周病で通院させ歯石の除去をするときに、26.8%の割合で全身麻酔をしたという調査結果が出ています。人間のように一部だけ自己負担の健康保険制度が犬にはないのですから、治療費が全額飼い主さんの負担になるのは大変ですね。こうなる前に犬を飼うのであれば、はじめから歯の健康について考えていく必要があるようです。

歯垢がつきにくいペットフードも発売されているようですが、人間と同じように歯みがきをすると歯周病予防の効果が高いようです。ペット用の歯ブラシがありますので、1日1回の歯みがきを習慣化することが大切だそうです。と言いましても、まさか犬が自分で毎日歯みがきをするはずがありませんから、ここは飼い主さんの手が必要になるのでしょう。愛犬家の方は犬の歯みがきも大切ですが、ご自分の歯周病のケアも疎かにならないように、歯の定期検診を忘れないように受けることが大切ですね。

参照:アニコム ホームページ

<2015年11月4日更新>

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